クーラーマスターのH500Mを購入しました。
PCケースについてレビューをあさっていたところ、海外レビューサイトでH500Mが結構冷えるとなかなかの評価になっていたので気になっていました。
CM690Ⅲはメンテ性も良く、貴重なサイドファンを設置できるケースで不満もあまり無かったのですが、H500Mが日本だと販売数が限られていることと、増税前だったこともあるため購入してみました。
H500Mの特徴としては、サイド・トップ・フロントの4面が強化ガラスとなっており、フロントに20cmアドレサブルRGBファンが搭載されています。
(フロントのガラスは、メッシュに変更可)
今流行の内部を見せるケースになっており、裏配線や電源、HDD等を隠せるカバーが各種搭載されています。
そのほかには、VGAのたゆみをサポートするアームが標準装備となっています。
CM690Ⅲと比べると少し大きくなっていますが、ケースはかなり重くなっています。
CM690Ⅲは8Kg程ですが、H5090Mはフロントメッシュで11Kg程の重さです。
ケースを運ぶとき地味に大変でした。。。
裏配線できる方のサイドは、上記画像のようにケーブルを隠すカバーがあります。そしてSSDを2つ取付け可能になっています。
配線を隠すことができて見栄え良くすることが可能なので気に入っていますが、カバー内はスペースがあまり無いので太いケーブルを多く使っている人は少し辛いかもしれません。
押さえつけながらカバーをネジでとめています。シーソニックのマザボ電源ケーブルの太さ以上となると厳しいかもしれません。
他には、HDD接続ケーブルがカバーに当たってしまいました。CM690Ⅲの時は特に考えないでケーブルを使っていましたが、H500Mだと根元から曲げないとカバーを付けられない感じだったので、L型のSATAケーブルを買い換えようにしようか組み立てながら考えていました。
20cmファンのRGBコントローラーですが、電源を隠すカバーの裏面に設置されています。
SATA電源を差すことがケースの説明書に書いてなかったので、ファンが光らなくて焦りましたが電源裏にこのような小さいコントローラがあります。
ASUSのマザボと連動させるAURAも対応しているようですが、私の環境では光りが連動しませんでした(笑)
MicroUSBを差して専用ソフト「MasterPlus」でマザボを選択すればできるとのコトでしたが、AURAで指定した光の色にならずにファンが虹色に光ってしまいました。
最新版のAURAのソフトをインストールさせることでフロントファンを制御することができました。
ケースのクリアランスですが、水冷ポンプも設置できる作りのため大型のCPUクーラーとグラボが搭載できます。 NH-D15(高さ165cm)の大きなクーラーでも余裕があり、トップに12cmファンを設置しても全く干渉しません。 CPUは190mm、グラボは412mmまで対応しているそうです。
購入して組み立てているときに気がつきましたが、フロントパネルのUSB3.0を使用するのに、”マザーボードへUSB3.0を接続するケーブルが2つある”ため、
分岐ケーブルをもっていないと4個中2個しか使えない状態になってしまいます。
私の使用しているASUSのマザボは、USB3.0の接続が1つしかないので1本だけしかつなげていません。前のケースでは1つの接続で4つ使えていたので盲点でした。
海外レビューではH500Mが冷えると多く書かれていたので、前使用していたCM690ⅢとH500Mでどのくらい違うかテストしてみました。
測定するスペックは以下の通りです。
<注意点>
構成 | ||
---|---|---|
CPU | Core i9 9900K @4.7GHz固定、HTT OFF | |
CPUクーラー | Noctua NH-D15 | |
マザーボード | ASUS ROG MAXIMUS XI HERO (WI-FI) バージョン 0805 | |
メモリ | CORSAIR VENGEANCE LPX 32GB (2 x 16GB) DDR4-3200で起動 | |
グラボ | Radeon Ⅶ (初期設定値、横置きで測定) | |
ストレージ | SSD 256GB(OS起動用)、HDD 2TB | |
サウンドカード | SoundBlaster AE-9 | |
電源 | Seasonic PRIME Ultra Titanium SSR-850TR | |
OS | Windows10 Pro 1809 | |
ドライバ | Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.9.2 | |
その他 | AVerMedia C988 |
Prime95(AVX2有り、SmallFFTs)と 3DMARK Time Spy Extreme Stress Testを実行して、CPUとGPUの温度を比較してみました。 室温は24~25℃
ソフト名 | H500M(フロントメッシュ) | CM690Ⅲ(クリアパネル) |
---|---|---|
3DMARK(Time Spy Extreme Stress Test) | CPU 56℃ GPU 76℃@1786Mhz ジャンクション 110℃ |
CPU 60℃ GPU 76℃ @1786Mhz ジャンクション 111℃ |
Prime95(AVX2有り、SmallFFTs) | 74℃ | 79℃ |
GPU温度については差が無いですが、CPUは5℃もH500Mの方が低い結果となりました。
Prime95の高負荷時で5℃も低くなったのでびっくりしました。5インチベイがなくて20cmファンの風が冷たい空気が直接届くので冷えたのかと思います。
グラボ直下のC988とAE-9の熱がそれなりにあるのでGPU温度が高めになっていますが、フロントの風があまり届いていないように感じました。
長いグラボなら20cmファンの風が当たるので恩恵がありそうですが、RadeonⅦは短くて2スロットのグラボなので風が届かず冷えていないのかもしれません。
長いグラボで3スロット占有のカードなら違う結果が出るかもしれません。(来年のRadeonのフラグシップモデルがでたら買換えて試してみたいです)
CM690Ⅲはサイドパネルにファンも増設できますし、内部に12cmファンを増設できてグラボを直接冷やせるので、GPUを冷やす目的であればCM690Ⅲの方が下げられます。
<良い点>